#10 | 「メイドカフェでノマド」で有名な、いしがみプロに聞いてみた 〜メイドカフェ道〜

こんにちは、メイドカフェさえあれば恋人なんていらないと強がっている、まいきーです。

メイドカフェの真理を求めて突き進む道、それが「メイドカフェ

そんなメイドカフェ道を極めるべく、メイドカフェに精通した人たちへのインタビューを始めることにしました。

第一弾は、「メイドカフェノマド」で有名な、いしがみプロに話を聞くことができました。

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いしがみプロ

メイドカフェノマドワークをするのが好きなITエンジニア。
メイドカフェノマドの会」を立ち上げ、各店舗でノマドワーカーのためのオフ会や貸切イベントを主催しています。
運営ブログ:メイドカフェでノマド最高\(^o^)/


部活の部室のような、自分の居場所

メイドカフェ好きとして最近困っていることがあるんです。友達に「メイドカフェの何が好きなの?」と聞かれるのですが、上手く答えられません。

本音では、友達をメイドカフェという一風変わったお店に連れていくと面白がってくれたり喜んでくれたりして、それが好きなんですよね。

うん、わかる、わかります。

でも、相手を納得させるために、「可愛い子と話せるのって楽しいじゃん…?」とつい建前で答えてしまいます。

石上さんは「メイドカフェの何が好きなの? 」と聞かれた時にどう答えていますか?

そうですね、よくいうのはメイドカフェが「居場所」だから。カフェとか図書館とか、飲み屋とかバーとかとも違って居場所って感じが一番ある場所です。

そこに行くと、いつもの仲間や友達がいるイメージなんですかね。

そこでは話してもいいし、パソコンしてもいいし、ご飯食べてもいいし、ゲームしてもいいし、何してもいい自由な場所だと思っています。

僕は高校生の頃、コンピューター系のサークルに入っていました。いつも、誰かいないかと思って授業の合間とかに部室に行ってみたら、音楽作ったり、プログラミング勉強したりと皆が好き勝手にやっていました。

メイドカフェって部活の部室のような、自分の居場所なんです。そういう場所って大人になると少なくなるけど、「どうも、また会いましたね」って話したり、一緒にイベント参加したりできる仲間がいるのは、高校や大学の頃の仲間との関係に似ているなと。

しがらみのない中で楽しめるというか。

会社が同じじゃないから、仕事関係を気にする必要もないし。お客さんはメイドさんのことが好きだから、そこだけが共通点。

ただ、今の話って常連客のようにディープな方たちについて。じゃあメイドカフェに普段は行かないライトな人たちにとって、何がいいのかというと…

それは聞いてみたいところでした。

昔の古き良き喫茶店のように、気軽に話せることですかね。今って昔のお店にあったそういった距離感とか雰囲気って失われていますし。

たしかに、スタバのようなチェーン店ではプライベートの話を店員とすることはないですもんね。

そう、だから失われたかつての人間同士のコミュニケーションを取り戻せる場所。僕らは日常の中で人と接する機会が減ってきているから、それが上手くできない訳ですよ。やっぱり、そこには失われた大切なものがあるんだよって。

コミュニケーションは普通のカフェとは全然違いますもんね。

そういった中で、あの娘に会いに行きたいという人が出てきているんだと思います。

一般のお店でいう看板娘みたいな、そういう一面もありますからね。


メイドさんは一人の大人の女性として、仕事を好きでやっている

ちなみに、いしがみプロは「メイド」のどういったところが好きなんですか?

アニメとかゲームとかいわゆるオタク文化系統のメイドさんの可愛さもいいと思うんですが、一方でメイドとしてお給仕している人って結局は生の人間なんですよ。

メイドカフェで働いている子たちを見ていると、一生懸命働いて、一生懸命考えているというのが、段々とわかってきます。

一人の大人の女性として、彼女たちはこの仕事を好きで楽しんでやっている。そこが他の仕事と違うところかもしれないし、そこがとってもいいですね。だから彼女たちにその好きな仕事を続けさせてあげたいという気持ちになります。

ただ、ずっとメイドとして続けていくのは簡単ではないですよね。メイドから、通常の事務職に移るのか、アイドルになるのか、メイド長(店長)としてお店を運営するのか、色々な進路があるとは思いますが。

なかなかメイド自体を続けていくのは、現時点では難しそう。将来的には、メイドの年齢層が30~40代以上になるメイドスナックが増えたりするんですかね。

段々そうなってくるとは思います。新しい産業ができて、それに関わる職業が成立するのには時間がかかります、なんてメイドカフェは生まれてから15年くらいしか経っていません。

新しい分野の仕事って産業が不安定だから、給料も低いし、年が上がっていくと続けられません。それが産業として確立するかどうかは、それが世の中に必要とされているかどうかにかかっています。僕は、メイドカフェが世の中に必要なものだと思っている。

居場所であったり、コミュニケーションを見つめ直す機会であったり、癒やしであったり。ストレス社会とも言われていますし、そういう場が必要になってくるということですかね。

そうですね。メイドカフェには色んな活用の仕方があると思います。その一つとして「メイドカフェでノマド会」というのをやっています。

そうやって人を呼び込んで来てくれれば、良さがわかるんですよ。連れてくればこっちのものだなと。

メイドカフェを好きになるかどうかは、最初のきっかけが全てですもんね。

理屈で説明するのは大変だから。ブログで説明するよりもイベントを企画して、人連れて来た方が早いというのが最近の考え方であり、やり方なんですよ。

気質やライフスタイル的に、相性が良さそうなノマドワーカーやITエンジニアの方々ですか。ターゲットを絞るという言い方が正しいかどうかわかりませんが…。

いや、その通りですね。どのターゲットに向けてかを考えないと、やる施策がグチャグチャになってしまう。

ペルソナとしてITエンジニアを念頭に置き、彼らはきっとWeb系の仕事で、会社に縛られない働き方をしているだろうから、彼らの居場所になるだろうとか。

ノマド会を実際にやっいくうちに、ITエンジニアだけではなく社長の方や、ライターさんもけっこう集まって、異業種交流になっているのも楽しいです。

しばらくは会を続けていって、メイドカフェを体験する人を増やしていくって感じでしょうか。

地道にやっていたら、何かが形になるだろうと思っています。お店作ろうとか、全国支配しようとか、大きな野望を持っているわけではありません。

いま何かやってみたらこれが求められている気がする、だからやってみよう。やってみたら、そこで見えた別の景色があって、また必要なことが何かがわかる。

次のことをしたら、その先にどんな景色が見えるんだろうか?としか思ってなくて。よく「起業まだですか?」と言われるんですが、「いやいやいや、そういう気持ちもないっすよ」って答えていますね笑。


「萌え」というメイドカフェの偏ったイメージ

メイドカフェって敷居が高く感じられがちですよね。「メイドカフェ」や「メイド喫茶」という言葉が持つ特殊でちょっとオタクチックなイメージってあるじゃないですか。

一方、「萌え」とかピンク色とか派手さのない、純喫茶的なメイドカフェはあって、そういう場所に対しては「メイドカフェ」「メイド喫茶」とは別に新しい言葉があるといいなと思っています。

メイドカフェ」で別にいいですが、メイドのイメージが偏っちゃったんですよね。

イメージは偏っちゃってはいけるけど、そのブームがあったからこそ広まってはいますが。「萌え」は2005年の流行語大賞に選ばれていますし。

「萌え」も決して悪いことじゃないし、別に僕は「萌え萌えキュン」でもいいですよ。

でも、それに対して偏見を持つ人が多くいるのかなと。

そもそも、「萌え萌えキュン」というのはこの世界で最も敷居の高いワードで、それをメディアで前面に出されたら、行きづらくはなりますよね。

山登りに例えると、山を登る人はエベレストから登るんだよと言っているようなもの。いやいや、初めて山に登るんだったら高尾山あたりから登りましょうよと。

一気にイメージを変えることはできなくても、「メイドカフェノマド」みたいに実際に体験してもらって、ゆっくり仕事ができるし、メイドさんとお話ができて楽しい、とイメージを地道に変えるのがいいんでしょうか。

とりあえず僕はそうすることにしました。人に物事を説明する時に見りゃわかるじゃん、やりゃわかるじゃんって全然説明していないから良くないって思います。ですが、ことメイドカフェに関していうと、結局それが正しいんで。

だから、じゃあどうしたらメイドカフェに来てもらえるかという考えにシフトしていきました。


お金と雰囲気のジレンマ

あと、メイドカフェのハードルとして、イメージの問題だけでなく、値段が高いという問題。一般的なカフェの2倍とか3倍もかかるじゃないですか。

人件費や家賃などコストが大きくかかるのはわかりますが、そういったコストをできるだけ少なくする形で…

それって難しいんですよね。

秋葉原という土地が元は電気街で路面店しかやっていなく、2階以上の空きスペースにメイドカフェを作ったらそこに人が集まってくるから、安いオンボロの雑居ビルの中に夢の空間作って有効活用しようというところが始まり。

いま一周して秋葉原という観光地が全国や海外からも注目されて、人がいっぱい集まってきたから地価もあがってしまった。すると、値段が上がらざるを得ないのです。

僕はもっと皆に気軽に来て欲しいです。

例えば、初めていく人には一般的なカフェと同じくらい安めの料金で、常連さんはより高い料金だけど特別なサービスを受けられる、とかできたらいいですよね。

たぶん経費削減して値段を下げようとしたら、メイドカフェの温かい雰囲気が今よりはなくなります

メイドさんが会計やるけどなんか人力でやってるから計算間違えただの、あーだこーだ言っているのは、機械にやらせたら効率化されますが、それじゃあ何か意味がありません。

たしかに、人間味は感じられなくなりますね。

そうするよりも、コミュニケーションを通して働く子がモチベーションを保てるようにすること。彼女たちに楽しんで仕事をさせてあげたいんですよ。

あと値段を下げることのもう一つの問題としては、値段が下がるとお客さんの質もどうしても下がってしまう

たしかに、ガヤガヤと騒ぐ、ガラの悪い人も増えそうですね…。

まずは、秋原葉の特殊な人たちが特殊に楽しむ、限られた文化みたいなところから変えていきたい。

そして日本全国どこに行ってもメイドカフェがあって、行きやすくてコミュニケーションが適度に取れる、居心地のいい場所だよというのが認識されてきたらいいなと。

皆知らなすぎるから教えてあげなきゃ、そのためには動かなきゃ。


おわり

最後に、いしがみプロにとってメイドカフェとは?

これは最初にも伝えましたが、一言でいうと「居場所」ですね。ふらっと立ち寄って、そこにいたい場所です。

いしがみプロからの教えをまとめると、以下になります。

  1. メイドカフェは「居場所」である
  2. メイドカフェでは失われつつある人間同士のコミュニケーションを取り戻せる
  3. メイドさんは仕事が好きで、一生懸命に考えて、楽しんでやっている
  4. メイドカフェの良さは体験してみないとわからない
  5. 行動→新しい景色→何が必要か→行動→...を繰り返す

メイドカフェ道の探求はまだまだ続く!!